おいしいこと
2020.10.12

ここちよい秋を過ごすために、薬膳的オススメ秋の食材

秋の薬膳食材アーモンド

おいしい食材がそろう秋は、食欲の秋。この季節に大切という肺と腸を整えるためには、どんな食材をとればよいのでしょうか? ホリスティック・ウェルネス・アドバイザーである星宏美さんが、薬膳的に秋にふさわしい食材を紹介してくれます。

身近な薬膳食材で秋を快適に

「薬膳」とは、中国の伝統的な医学である中医学の考え方をもとにした、その人の体質に合わせた美味しい食事のことを言います。

今回は、薬膳的に、秋にはどういった食材をとればいいのか?というお話をしていこうと思います。秋は乾燥が強く、それにともなって影響するのが【肺】と【大腸】。これらをサポートする食材をご紹介していきます。

薬膳の食材というと、「特別な食べ物」「薬的な食材」というイメージをお持ちの方もいると思います。ですが、日ごろ目にする食べ物すべてが薬膳だと考えてください。スーパーで目にする食べ物に、薬膳の効能があるんですね。だから、すごく特別なものでもなくて、とても身近なものです。

◎咳や肺の乾燥を感じやすいときにオススメ

山芋、蜂蜜、アーモンド、オリーブ、甜杏仁(杏仁豆腐などに使われています)、白きくらげ、百合根、レンコン、梨、バナナ、リンゴ など

秋は乾燥が強くなる季節なので、咳や呼吸に関係する肺が乾燥する、という感じを持つ方も多いかと思います。
上記の食材は、肺をうるおしてくれたり、気管によいとされている食材です。肺の乾燥を感じるときには、炒め物をオリーブオイルにしてみることや、おやつにアーモンドが入ったものをとるなどオススメです。

◎からだの中が乾燥を感じるときにオススメ

冬瓜、豆腐、豆乳、レンコン、いちじく、梨、ヨーグルト など

肌の乾燥を感じたり、関節がミシミシする感じがあったり、体の中から乾燥を感じる時、ありますね。
その際は上記の食材を意識してとってみましょう。豆乳が苦手な方は、鍋やシチューを作る際に、豆乳を加えるなどしてみましょう。

れんこんとごぼう

◎腸の働きを高めるのにオススメ

蜂蜜、アーモンド、白ごま、甜杏仁、ごぼう、アロエ、マッシュルーム、たけのこ、バナナ、ヨーグルト、ごま油 など

前回お話した様に、肺と大腸は仲良しな関係。肺が乾燥を感じれば、大腸も影響して便秘しやすい状態になります。不要なものを外に出す役割をもつ大腸。いらないものを体に貯めこまないためにも、腸の働きをよくする上記の食材をとってみましょう。

便秘気味の際は、アロエ入りのヨーグルト、バナナ入りのヨーグルトに変えてみる。おにぎりに白ごまを加えてみるなど、工夫してみてはいかがですか?

何か手の込んだ難しいことをするのではなく、いつものご飯に、上記の食材をプラスしてみたり、炒める油を変えてみるところからはじめるのが、負担なく楽しくつづけていけるコツです。自分で作ることができないときは、お惣菜に上記の食材が含まれているものを選ぶだけでも、いいと思います。

 

自分のできるところから、手軽に薬膳を楽しんでみてくださいね。

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星 宏美

星 宏美

2児の母。子供が生まれてから中医学や薬膳の魅力にひかれ、薬膳を学びはじめる。ほぼ同時期に食べ物だけでなく、ココロとカラダ全体の大切さに気づき、ヨガを日常に取りいれるようになる。現在はヨガ・インストラクターとして、スポーツクラブ、ヨガスタジオ、オンラインでレッスンを行うほか、薬膳インストラクターとして、渋谷RESMSTANDのメニュー監修、薬膳講座をてがけている。 -------- Q. ウェルネスのために心がけていることは?  → A. 自分にとって無理ない生活をすること。無理して、不調が起こったとしても、それも自分だから受け入れる。むしろそういうときの自分ほど褒めてあげる様に。不調が起こるのは、自分がすごい頑張ってるんだな!と思うので。 ------- 🦠 星宏美の記事一覧 ------- 🦠 星宏美のウェブサイト

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