からだのこと
2021.04.03

中医学的な目線で選ぶ、春の食べもの

苦味・ふきのとう・春・山菜
(読了時間 : 3分)

春は、からだがなにかと不安定な季節。それは気の巡りがスムースでないことから起こるともいわれます。ホリスティック・ウェルネス・アドバイザーである星宏美さんの今回のお話は、中医学的な目線で選ぶ、春にふさわしい食べもの。この春を機会に、食生活を見直してみるのもよいかもしれませんね。

春の食材選びは、デトックスを意識して

前回のコラムでは、中医学的な目線でみると、からだにとって「春はどんな季節なのか?」というお話をしました。そこで今回は、もう少し踏み込んで、春に食べたい食材についてご紹介したいと思います。

寒い冬は、どちらかというとエネルギーを貯めこむ季節です。春は、そのエネルギーを使うのと同時に、貯めこんでしまった必要のないものを外に出していく必要があります。

そのために中医学では、【苦味】(くみ)を含む食材が春にふさわしいと考えられています。

中医学の基本となる五行色体表には、「辛」「鹹」「酸」「苦」「甘」という五味があり、この味覚にはそれぞれ働きがあります。

そのひとつである【苦味】は、解毒の働きがあります。中医学でいう「解毒」は、体内に蓄積する老廃物や病邪を取りのぞくことをさします。

冬に貯めこんだ必要のないものを外に出すには、この【苦味】をとることがベストなのです。

苦味を含む食材

【苦味】のある食材としては、以下のようなものがあげられます。

セリ、ヨモギ、ワサビ、ミョウガ、エシャロット、アロエ、セロリ、ゴーヤ、ひじき、ふき、ふきのとう、うど、グレープフルーツなど

 

苦味のある食材には、山菜の仲間が多くみられます。セリ、ヨモギ、ワサビ、ミョウガ、ふきのとう、ふき、うどなどですね。ちょうど春においしい食材ですので、ぜひ食べてみてください。

肝・胆を元気にしてくれる食材

春の気の巡りをスムーズにしてくれる食材

次に臓腑に目線を向けると、春は血を調整する「肝」という臓、決断力や判断力に関係する「胆」という腑が滞りやすくなるといわれます。

この臓腑の働きが落ちると、ストレスを感じたり、イライラしたりしやすくなるとされています。

薬膳では、この2つの臓腑を元気にしてくれる食材などとして、次のようなものをあげています。

【「肝」と「胆」元気にしてくれる食材】

セロリ、ほうれん草、キャベツ、アーモンド、松の実、きくらげ、春菊、獅子唐辛子、トマト、青梗菜、菜の花、ニンジン、パセリ、ニラ、ピーマン、ふき、ふきのとう、へちま、フェンネル、酢、サフラン、ジャスミン

春になると出まわる野菜などが多くありますね。また、先ほどあげた【苦味】のものと重複する食材もあります。上手に選んでみてくださいね。

気のつまりをとる食材

香りのよいフルーツやハーブもおすすめ

春は、ストレスを感じやすい季節でもあります。中医学的には、気の巡りがスムーズに流れていない状態から起こってくると考えられています。

そのつまりをとるためには、香りがよく、酸っぱいものを食べたりするのがよいとされています。そこでおすすめなのが、次のような柑橘系などのフルーツ。

【気のつまりをとるためにおすすめの食材】

いよかん、レモン、ゆず、みかん、すだち、シークワーサー、グレープフルーツ、キウイフルーツ、いちごなど

香りのよいものといえば、ハーブもおすすめです。意識的に料理に使ったり、ローズマリーなどはお茶にいれても手軽に楽しめます。

パセリ、サフラン、フェンネル、クミン、ローズマリー、クローブ、山椒、ローリエなど

 

春は、食材に意識を向けて、からだの調子を整えましょう。春先にいつも体調がくずれるという方は、この春をきっかけに食生活を見直してみるのもよいかと思います。

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星 宏美

星 宏美

2児の母。子供が生まれてから中医学や薬膳の魅力にひかれ、薬膳を学びはじめる。ほぼ同時期に食べ物だけでなく、ココロとカラダ全体の大切さに気づき、ヨガを日常に取りいれるようになる。現在はヨガ・インストラクターとして、スポーツクラブ、ヨガスタジオ、オンラインでレッスンを行うほか、薬膳インストラクターとして、渋谷RESMSTANDのメニュー監修(https://www.re-ism.co.jp/reismstand/)、薬膳講座をてがけている。 -------- Q. ウェルネスのために心がけていることは? → A. 自分にとって無理ない生活をすること。無理して、不調が起こったとしても、それも自分だから受け入れる。むしろそういうときの自分ほど褒めてあげる様に。不調が起こるのは、自分がすごい頑張ってるんだな!と思うので。

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