からだのこと
2021.08.25

少しずつ秋を意識して、中医学的にからだを整える

立秋・季節の変わり目・雲
(読了時間 : 3分)

8月も終わりに近づき、朝夕の風や陽の光にふと秋を感じる時期になってきましたね。ホリスティック・ウェルネス・アドバイザー、星宏美さんの今回のお話は、そろそろ秋に向けて、この時期だからこそ気を配りたい中医学的なポイントについてです。 

 

暦の上では秋ですが…… 

2021年の立秋は8月7日でした。「暦の上では秋」といいますが、まだまだ暑さは続いていますね。 

しかし、8月も終わりに近づき、朝晩の冷えや空の感じなど、「あっ、なんか秋かも」と思うことがしだいに増えてきました。まだ夏の暑さの感覚が勝っていますが、秋に向けて早めにからだを整えておくことをおすすめします。 

なぜかというと、秋という季節は、中医学的にみると、「免疫力」と「呼吸・気管」に大きな影響をおよぼすからなのですね。 

夏の疲れを引きずったまま秋を迎えてしまうと、秋に関係する気の巡りも滞ってしまいます。そこで不調になってくるのが、「免疫力」と「呼吸・気管」なのです。 

その結果、秋へと向かう季節の変わり目に、喉や咳の風邪などにかかりやすくなってしまうので注意したいところです。 

 

中医学では、秋はからだの中が乾燥する季節 

秋に向けて、肌の乾燥を感じる方も多いのではないでしょうか? 秋は乾燥しがちになってくる季節でもあります。 

夏は、暑さで汗をかきます。そのため、からだの中の必要な水分も外に出てしまいます。これらの水分は、中医学では「水」や「津液(しんえき)」と呼んでいます。 

夏の時期は、意識的に水分をとったり暑さ対策をするので、この乾きはさほど気にならないかもしれません。夏野菜をとることで、水分を補ったり熱を取りのぞいたりすることもできます。 

けれども季節が秋に向かうと、このような水分の補給や暑さ対策をついつい忘れがちになってしまいます。中医学では、秋は乾燥する時期といわれます。気づかないうちにからだの中が乾燥して、肌荒れや便秘などの原因になったりするのです。 

 

喉の乾燥・鼻呼吸

日頃から「鼻呼吸」で、深い呼吸を意識して 

秋がすすむにつれ、空気も乾燥してきます。そのため、空気の通り道である鼻やのども乾燥して、風邪をひきやすくなります。 

こうした鼻やのどの乾燥を防ぐためには、「呼吸への意識」がとても大切です。 

マスクが手放せない生活が続きますが、マスクをしていると口で呼吸をしがちです。とくに気温の高い時期は、息があがることもあってついつい口呼吸になってしまいます。 

そもそも口は飲食を行う器官で、呼吸をする器官ではありません。口呼吸は、うわべだけの呼吸になり、からだ全体に気が巡りづらくなってしまいます。 

呼吸のための本来の器官は鼻です。深い呼吸をするために、常日頃から鼻での呼吸を意識しましょう。鼻で呼吸することによって、鼻毛や粘膜がほこりや菌などの侵入も防いでくれます。 

マスクをしている時も、鼻呼吸を意識しましょう。もしもたいへんな場合は、鼻から吸って口から吐く呼吸でも大丈夫です。 

 

はちみつ・梨・山芋

乾燥を防ぐには、ハチミツ・山芋・梨などがおすすめ 

食べものに気を配るのも、乾燥を防ぐコツです。秋に向かうこの時期、ハチミツや山芋、梨などがおすすめです。 

ハチミツや山芋は、気を補い潤いを与えるといわれ、漢方薬でも使われています。パンにそえるジャムをハチミツに変えたり、レシピを工夫してじゃがいもの代わりに山芋を使ったり、ちょっとしたことから手軽に取り入れてみるのはいかがでしょうか。 

秋を感じさせてくれる果物である梨も、からだを潤す働きがあるといわれ、咳などにもよいとされています。 

まだまだ暑い日が続きますが、少しずつ新しい季節に意識を向けて、からだを整えていきましょう。 

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星 宏美

星 宏美

2児の母。子供が生まれてから中医学や薬膳の魅力にひかれ、薬膳を学びはじめる。ほぼ同時期に食べ物だけでなく、ココロとカラダ全体の大切さに気づき、ヨガを日常に取りいれるようになる。現在はヨガ・インストラクターとして、スポーツクラブ、ヨガスタジオ、オンラインでレッスンを行うほか、薬膳インストラクターとして、渋谷RESMSTANDのメニュー監修(https://www.re-ism.co.jp/reismstand/)、薬膳講座をてがけている。 -------- Q. ウェルネスのために心がけていることは? → A. 自分にとって無理ない生活をすること。無理して、不調が起こったとしても、それも自分だから受け入れる。むしろそういうときの自分ほど褒めてあげる様に。不調が起こるのは、自分がすごい頑張ってるんだな!と思うので。

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